■盛り上がりに欠ける命日、ファンは不満

 世界中の熱心なファンは命日である25日にハリウッドで、ジャクソンさんの星形プレートに集まるイベント「MJ Innocent Love Rally(ジャクソンさんの無実と愛を伝える集会)」を計画している。さらに、ロサンゼルスのベニスビーチ(Venice Beach)では、参加者がゾンビに扮(ふん)したダンス大会や、ファンが制作したトリビュート映画の上映会なども行われる予定だ。

 命日には毎年、ロサンゼルス郊外のフォレストローン墓地(Forest Lawn Memorial Park)のジャクソンさんの墓にバラの花を手向けるイベントが開催されているが、現地で参加できないファンには寄付を募っている。主催者は取材に対し回答はしなかったが、自身のツイッター(Twitter)で、今年は1万8000本以上という記録的な数のバラの花が購入されたと書いている。

 だが、イベントのフェイスブック(Facebook)ページの登録数は非常に少なく、ファンサイトの掲示板は、今年の命日のイベントが世間的にはそれほど盛り上がっていないことへの不満を表す書き込みであふれている。

 米娯楽誌バラエティ(Variety)によれば、テレビ局やプロデューサーらは、以前から温めてきた記念番組の放送を中止したという。

 だが、ジャクソンさんの商業的な影響力は健在だ。

 AFPはハリウッドの大通りに並ぶ土産物店10軒以上を訪ねたが、店頭からジャクソンさん関連グッズを撤去した店は1軒のみだった。他の店にはジャクソンさんの似顔絵入りのTシャツやキーホルダー、コースターなどがずらりと並べられており、ジャクソンさんよりグッズの数が多い有名人は米歌手エルビス・プレスリー(Elvis Presley)さんと米女優マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)さんだけだった。(c)AFP/Andrew MARSZAL