【6月24日 AFP】既に多数が名乗りを上げ乱立状態となっている2020年米大統領選の民主党候補の指名争いに、また新たな候補者が現れた。ペンシルベニア州選出の元下院議員で30年以上の軍歴を持つジョー・セスタック(Joe Sestak)氏が23日、大統領選に立候補する意向を明らかにした。

 セスタック氏は出馬を表明するビデオメッセージで、「私はジョー・セスタック。ベトナム戦争(Vietnam War)から冷戦(Cold War)時代、アフガニスタンやイラク、そして中国の台頭に至るまで31年以上にわたり、平時も戦時も軍服を身にまとってきた」と述べた。

 退役海軍中将であるセスタック氏は2007年から2011年までペンシルベニア州選出の下院議員を2期務め、ビル・クリントン(Bill Clinton)政権下で国家安全保障のスタッフとして仕えた。

 また、海軍兵役中だった2002年には湾岸地域で司令官として空母打撃群を率い、軍事作戦に関わった。これまで米上院議員選に2度挑戦したものの、いずれも敗れている。

 セスタック氏は一匹おおかみとの評判で党では異端視されており、米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の記者は同氏の立候補について「疲れ知らずかのめり込んでいるだけといったところ」と厳しい評価をしている。(c)AFP