【6月26日 Xinhua News】中国遼寧省(Liaoning)の瀋陽故宮(瀋陽故宮博物館)で行われていた同館所蔵品から好きな文化財を3点選ぶ投票イベントの結果が20日公表され、清の皇帝ホンタイジが使用した鹿の角で作られた椅子と乾隆帝御筆の「紫気東来」の扁額(へんがく)、乾隆年間に宮廷で用いられた有線七宝甪端(ろくたん)が選ばれた。

 「国宝を見て、選んで、投票しよう」。3月7日のイベント開始以来、多くの支持を集め、インターネット上では延べ5万人以上から投票があった。

 同館は今回、所蔵文化財10万点の中から、豊かな文化的要素と芸術価値を持つ歴史的文化財や陶磁器、ほうろう、漆器、彫刻、書画、刺繍(ししゅう)、宮廷の遺物など100点を厳選し、投票のために展示していた。

 同博物館の李声能(Li Shenneng)館長は、文化財は秘蔵しておくのではなく、(広く展示して)その美しさを多くの人に知ってもらい、愛してもらうべきだと強調。今回選ばれた3点は、瀋陽故宮の特色を強く示す文化財であるだけでなく、吉祥と祝福の意味があり、選考の趣旨にかなっていると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News