【6月22日 AFP】英次期首相の有力候補、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)前外相・前ロンドン市長が交際相手と暮らす住宅から21日未明、激しい口論が聞こえると隣人が通報し、警察が出動する騒動があった。次期首相を決める与党・保守党の党首選挙の最終候補として同氏が選ばれた数時間後のことだった。英紙ガーディアン(Guardian)が報じた。

 21日付のガーディアンの報道によると同日未明、ジョンソン氏の交際相手のキャリー・シモンズ(Carrie Symonds)さんが暮らすロンドン南部の住宅から金切り声や叫び声を交えた激しい口論や衝撃音が聞こえると隣人が通報し、警察が出動。シモンズさんはジョンソン氏に対し、「離して」「私のアパートから出て行け」と叫んでいたという。

 ロンドン警視庁(Metropolitan Police ServiceScotland Yard)は、21日午前0時24分(日本時間同8時24分)に地元住民からの通報を受けて駆け付けたとして、「入居者全員に話を聞いたが、全員無事で、何事もなかった」と説明。「警官の目から見て明らかに違反だと思う行為や懸念すべき点はなく、警察を呼ぶほどの事態ではなかった」と述べている。

 通報した隣人はガーディアンに対し、自分の家から口論を録音したと話し、「誰かが玄関に出て来て『私たちは大丈夫です』と言ってくれたらと思って、ドアを3回ノックしたが、誰も出なかった」と主張。

「ものすごく大きな金切り声を数回聞いた」とも話し、建物が揺れるほど「激しい衝撃音」もしたと話している。(c)AFP