【6月21日 AFP】インド北部の山岳地帯にあるヒマチャルプラデシュ(Himachal Pradesh)州で20日、大勢の乗客を乗せた民間バスが峡谷に転落する事故があり、少なくとも44人が死亡した。さらに28人が負傷して治療を受けており、そのうちの多くが重体だという。当局が発表した。

 現場は、同州クル(Kullu)にある深さ約150メートルの峡谷。地元警察幹部によると、被害者の多くは、仕事や学校帰りの女性や子どもだったという。

 事故発生当時、乗車人数は60人を超えており、屋根の上にも多数いたとされる。急カーブを曲がろうとしてバランスを失い、谷底の川岸まで急斜面を転落した。

 現場の写真には、大破し岩だらけの川辺に横たわるカラフルなバスの残骸と、川に列をつくって並び、負傷者らを救助するボランティアらの姿が写っている。

 ヒマラヤ山脈(Himalayas)に位置する同州では、起伏の激しい地形に加え、スピードの出し過ぎや定員超過により死亡事故が多発している。(c)AFP