【6月21日 AFP】韓国で、10歳女児をレイプした罪に問われた男(35)の控訴審において一審判決より軽い判決が下され、この判決を言い渡した判事の罷免を求めるオンライン上の呼び掛けに11万人分以上の署名が集まっている。

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 個人塾を経営していた被告の男は2018年、自宅で女児にアルコール飲料を飲ませてレイプしたとして、昨年11月に懲役8年の判決が下された。

 男は女児が韓国の性的同意年齢である13歳よりずっと上だと思ったといい、また合意の上での性行為だったと主張している。

 ソウル高裁のハン・ギュヒョン(Han Kyu-hyun)判事は先週開かれた控訴審で、女児の証言以外に男が暴行を働いたという証拠が乏しいと指摘。一審の懲役8年判決を破棄し、懲役3年を言い渡した。

 この判決に対し、子どもの性犯罪被害者がないがしろにされていると女性人権運動家や市民が猛反発。多くの性犯罪被害者を担当してきた弁護士のチョン・ジョンア(Chun Jung-ah)氏は、「被害に遭ったのは10歳なのに、高裁は成人女性の公判のように扱っている」と強く批判している。

 ハン判事の罷免を求めるオンライン上の呼び掛けには、20日までに11万5000人分を超える署名が集まっている。(c)AFP