【6月21日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は20日、クラブの伝説的選手であるラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)氏が、Bチームに当たるカスティージャ(Real Madrid Castilla)を来季から率いることになったと正式に発表した。

 現役時代にレアルで通算323得点をマークし、最も成功したキャリアを送った一人であるラウル氏は、同クラブの18歳以下のチームなどで指導者としての経験を積み、今回カスティージャの指揮官に昇格することになった。

 ラウル氏を「レジェンド」と称したレアルは、発表文の中で「来季、ラウル氏はカスティージャを率いる。カデーテBとフベニールBで監督を務めたラウル氏は、レアル・マドリードでプロとしての新たなキャリアを歩み始める」と記した。

 ラウル氏は今季、フレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)氏とサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)氏が監督を解任された際、トップチームの指揮官に就任するのではないかとうわさされていたが、結局はユースチームの指揮を続けた。

 結果的には、当時カスティージャを率いていたソラーリ氏が昇格という形でロペテギ氏の後任となり、現在チームを率いているジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督も、カスティージャの指揮官を経て2016年に初めてトップチームを指揮することになった。

 ラウル氏が同じ道を進むことができると信じている人は多く、来シーズン、同氏の進歩は注視されることだろう。

 カスティージャは今季、セグンダB(3部)のグループ1で4位につけたが、カルタヘナ(FC Cartagena)とのプレーオフに敗れ昇格を逃した。

 レアルで16シーズンを過ごし、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に次ぐクラブ史上2位となる得点記録を持つラウル氏は、2010年にチームを退団。レアルでは6度のリーグ優勝を経験し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)も3度制覇している。(c)AFP