【6月21日 AFP】2020年大統領選で2期目を目指すと正式に発表したドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は20日、米スペイン語テレビ局「テレムンド(Telemundo)」の番組に出演し、「私は移民が大好き」と述べてヒスパニック系有権者にアピールした。

 トランプ大統領がスペイン語チャンネルのインタビューに応じるのは、今回が初めて。

 司会者のホセ・ディアスバラルト(Jose Diaz-Balart)氏から、不法移民を厳格に取り締まる「ゼロ・トレランス(不寛容)」政策や、不法移民の親子の引き離し政策、未成年時に親に連れられて不法入国した移民の救済制度「DACA(ダカ)」の打ち切りなどについて質問されたトランプ氏は、「私は移民が大好きだ」と答えた。
 
 さらに「あなたの言っているのは、不法移民のことだろう」「私はこれまで移民にはとても親切にしてきたからね」とトランプ氏は発言。「この国は移民によって成り立っている」と述べた上で、工場の人手不足を補うため、移民をいっそう歓迎するとも主張した。トランプ氏は、就任後に米国内の工場労働者の仕事を取り戻したと豪語している。

 トランプ氏はまた、ヒスパニック系米国人の失業率が史上最も低い水準になったのも自身の任期中だと主張。世論調査ではヒスパニック系の支持率が17ポイント上昇しており、自分はヒスパニック系住民の間で人気があると得意げに語った。

 その上で、人気の理由は全て、トランプ政権の移民・国境政策のおかげだとコメント。「ヒスパニック系の人々が、厳格な国境管理を求めているからだ」「彼らは、流入してきた人々が職を奪う事態を望まない。犯罪者の流入も望んでいない。彼らは誰よりも国境のことを知っている」などと述べた。(c)AFP