【6月21日 AFP】米国の無人偵察機が撃墜されたことについて、イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は20日夜、機体の一部をイラン領海内で回収したと発表した。ザリフ外相はツイッター(Twitter)に、「われわれは戦争を求めてはいないが、わが国の領空、領土、領海は断固として守り抜く」と投稿した。

 米国防総省は、撃墜は国際空域における「いわれのない攻撃」だと主張。無人機はイランから約34キロ離れた場所を飛行していたところ、地対空ミサイルで撃墜されたとしている。

 一方、イラン革命防衛隊(IRGC)は、無人機が同国南部ホルモズガン(Hormozgan)州沖で「イラン領空を侵犯」していたため撃ち落としたと主張。ザリフ外相は米軍機が撃墜された場所の緯度と経度を示し、革命防衛隊の主張を裏付けた。

 同外相はツイッターで、「米国の無人機は午前0時14分にUAE(アラブ首長国連邦)をステルスモードで離陸し、イラン領空を侵犯した」と説明。「同機は午前4時5分、北緯25度59分43秒、東経57度2分25秒の地点で標的とされた」とした。

 さらに同外相は、「米軍の無人機の一部を、同機が撃墜された『わが国の』領海内で回収した」と主張した。(c)AFP/Sebastian SMITH with Marc JOURDIER in Tehran