【6月21日 AFP】国賓として2日間の日程で北朝鮮を訪問する中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は20日、平壌の空港に到着し、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の出迎えを受けた。

 中国の元首としては14年ぶりとなる、今回の歴史的な北朝鮮訪問は、両国がそれぞれ米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との関係で難しいかじ取りを迫られている中で実現した。

 テレビ放映された映像によると、習氏は彭麗媛(Peng Liyuan)夫人と王毅(Wang Yi)外相らを伴い、空港で金氏と対面。

 両首脳の肖像画が掲げられたターミナルの外で21発の礼砲が鳴り響くと、両氏は一緒にメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)のオープンカーに乗り込み、平壌市街へと向かった。道路脇には数万人の市民が並んで歓声を上げた。

 国営の中国中央テレビ(CCTV)は、公式会談の場で金氏が習氏に対し、北朝鮮がここ1年で「緊迫した事態を避けるため、多くの前向きな措置」を講じてきたにもかかわらず、「関係当事者からは前向きな反応が得られていない」と述べたと報じた。

 一方の習氏は、北朝鮮の取り組みを「積極的に評価」するとともに、北朝鮮および全当事者に対し、協調と協力を強化する意欲を示したとされる。(c)AFP/Sebastien Berger with Poornima Weerasekara in Beijing