【6月21日 AFP】女子テニス、ネーチャーバレー・クラシック(Nature Valley Classic 2019)は20日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は2-6、3-6でユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva、カザフスタン)にストレート負けを喫し、世界トップの座から陥落する危機に立たされた。

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 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)と全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を制している大坂は、今季のグラス(芝)コートシーズンを前にまだこのサーフェスに慣れていないと認めていた通り、プチンツェワに思わぬ大勝を許してしまった。

 大坂は次週のネーチャーバレー国際(Nature Valley International 2019)にはエントリーしていないため、これでウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)を控えたグラスコートでの実戦経験が限られしまうリスクに直面している。

 プチンツェワがあっという間に第1セットを5-0とリードしたのに対し、大坂は終始サーブに苦しみ反撃のチャンスをつかめなかった。第2セットもいきなりサービスゲームを落とした大坂だったが、そこから巻き返して3-2とリード。しかし、プチンツェワがその後続けて4ゲームを奪って約1時間で試合を締めくくった。

 プチンツェワの次戦の相手は、第8シードのユリア・ゲルゲス(Julia Goerges、ドイツ)に決定。昨年のウィンブルドンで4強入りを果たしたゲルゲスは、ロシアのエフゲニア・ロディナ(Evgeniya Rodina)に6-4、6-3で勝利した。

 一方、全仏オープンテニス(French Open 2019)女王で第2シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は、米国のジェニファー・ブレイディ(Jennifer Brady)に6-3、6-1で快勝し、順当にベスト8入りを果たした。

 これで世界ランク1位に浮上する可能性が出てきたバーティは、「運が少し私に傾いている。こういうときは最善を尽くし、チャンスを両手につかまなければならない」とすると、「ここ数か月は特にそれができているけれど、自分らしい心地良さを感じている」とコメントした。

 バーティは21日の準々決勝で、通算5度のウィンブルドン制覇を誇るヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)を迎え撃つことになった。39歳の元女王は巧みな戦術で格の違いを見せつけ、第6シードの王薔(Qiang Wang、ワン・チャン、中国)を6-3、6-2で退けた。(c)AFP