三国時代の東呉の武将、朱然の墓を訪ねて 安徽省馬鞍山
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【7月9日 Xinhua News】中国三国時代の東呉の武将、朱然(Zhu Ran)とその家族の墓がある中国安徽省(Anhui)馬鞍山市(Maanshan)に1987年、朱然家族墓地博物館が建てられた。発掘調査の成果を中心に展示しつつ、漢代から三国時代の文化についても紹介するテーマ型博物館で、漢代の様式を模した複数の建物で構成されている。
1984年、同市の雨山南麓から三国時代の墓が発見された。考証の結果、墓は東呉の武将、朱然のものと判明。三国時代の墓の中で、史書「三国志」に裏付けがある人物の墓は現時点で同墓だけである。朱然の墓からは木製漆器や青銅器、青磁器、陶器など各種文化財が140点余り出土した。1996年9月には、朱然の墓の南西30メートル余りの場所から、れんが造りの磚室墓(せんしつぼ)4基が見つかり、考証により朱然の家族の墓と分かった。朱然とその家族の墓地群は2001年6月に国務院によって第5弾の全国重点文物保護単位に指定され、2008年から無料公開されている。
同博物館の文化財は曹操の墓の文化財などと共に、7月から日本で展示公開される。(c)Xinhua News/AFPBB News