【6月19日 AFP】北朝鮮への初の公式訪問を控える中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、19日付の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」へ寄稿し、両国の「かけがえのない」友好関係を強調するとともに、朝鮮半島(Korean Peninsula)周辺地域の安定を実現する「遠大な計画」を示す用意があると述べた。
 
 習氏は金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の招待を受け、20、21日の2日間の日程で訪朝する。中国の元首による同国訪問は14年ぶりで、習氏自身は初となる。

 今回の訪朝によって習氏は、中国が冷戦(Cold War)時代からの同盟国である北朝鮮への影響力を依然保持しており、北朝鮮に核開発計画を断念させる上で積極的な役割を果たす意欲を持っていることを示すことができる。

 寄稿の中で習氏は、北朝鮮が東アジアの安定を実現するために、中国には「遠大な計画」を策定する用意があると述べた。

 また朝鮮半島をめぐる交渉の前進を目指し、「北朝鮮と関係各方面との意思疎通や調整を強化」していく上で、中国が積極的な役割を果たしていく考えを示した。

 習氏の寄稿は同紙の1面に掲載され、北朝鮮の首都平壌の地下鉄駅では掲示された新聞の前に通勤客らが集まっていた。(c)AFP