【6月19日 AFP】コパ・アメリカ(2019 Copa America)は18日、グループAの試合が行われ、ブラジルは終盤にフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)がネットを揺らすも、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の末に得点として認められず、ベネズエラと0-0で引き分けた。

 0-0で迎えた87分、左サイドを駆け上がったエベルトン(Everton Sousa Soares)のクロスをコウチーニョが押し込むと、ブラジルの準々決勝進出は決まったかに思われた。しかしVAR判定の結果、得点は認められないことになった。ブラジルのゴールがVARの介入の末に取り消されるのは、この試合で2度目だった。

 この得点が認められなかったのは、オフサイドポジションにいたかどうかは微妙であったものの、ロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)がゴールへ向かうボールに触れたためだと思われる。

 ファンからブーイングを受けたブラジルだが、勝ち点を4としグループAの首位をキープ。

 2試合を終え2ポイントを挙げ、数日後にボリビア戦を控えているベネズエラは、グループステージ最終節の結果次第で決勝トーナメントに進出する可能性を残している。ボリビアは同日に行われた試合でペルーに1-3で敗れ、これで2連敗。一方のペルーは勝ち点を4とし、ブラジルとのグループステージ最終戦を残して8強入りへ大きく前進している。

 ブラジルを率いるチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督は、ブラジルのゴールが取り消された二つのVAR判定を受け入れている。「どちらの場面でも、彼らは正しい判断を下した」「VARは正しかった。要求するものは一切ないし、妥当なジャッジだった」

 一方、ベネズエラのラファエル・ドゥダメル(Rafael Dudamel)監督は、チームが見せた「ほぼ完璧な」パフォーマンスを称賛し、「きょうの結果は非常に大きい。しかし、グループステージを突破できなければ、この引き分けも意味のないものになってしまう」と続けた。(c)AFP