【6月19日 AFP】10歳の米国人少女が今月、米ヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)にある花こう岩の一枚岩エルキャピタン(El Capitan)のロッククライミングでの登頂に史上最年少で成功した。

 今月12日に父親らと共に高さおよそ900メートルの「ザ・ノーズ(The Nose)」と呼ばれるルートの登頂に成功したのは、コロラド在住のセーラ・シュナイター(Selah Schneiter)さん。登頂には5日かかり、その偉業をピザでお祝いしたという。

 頂に到達した瞬間を収めた動画の中でシュナイターさんは、「自分がやったなんて信じられない」と歓喜に満ちた声を上げた。

 米ABC系列の地元テレビ局の取材に、シュナイターさんは家族の大事なモットーが「象をどうやって食べる? 少しずつ」だと語った。シュナイターさんの父親によると、ロッククライミングは一家の生活の大きな部分を占めており、自身と妻との出会いもエルキャピタンの登頂中だったという。

 シュナイターさんは今、7歳になる弟にもエルキャピタン登頂を挑戦させようとしている。

 エルキャピタンでは2017年、著名なロッククライマーであるアレックス・オノルド(Alex Honnold)氏が史上初めてロープも安全器具も用いずに登頂に成功。わずか4時間足らずのその偉業の模様はドキュメンタリー映画『フリー・ソロ(Free Solo)』に収められ、同作は2019年米アカデミー賞(Academy Awards)の長編ドキュメンタリー賞を受賞した。(c)AFP