【6月19日 AFP】(更新、写真追加)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は18日、2020年大統領選への立候補を正式表明し、選挙戦を開始した。米経済は「世界の羨望(せんぼう)の的」になっていると得意げに語って2万人以上の聴衆をあおった上で、野党民主党が米国を「破壊」したがっていると警鐘を鳴らした。集まった支持者らは「USA、USA!」とシュプレヒコールを上げた。

 トランプ氏はフロリダ州オーランド(Orlando)で行われた集会で、「激震をもたらした選挙での勝利」「われわれはかつてそれをかつて成し遂げたが、再び成し遂げる。そして今回で仕事をやり遂げるつもりだ」と詰めかけた聴衆に約束した。

 さらに、好調な雇用の拡大が2期目当選の追い風になることに懸けているトランプ氏は「わが国の経済は世界の羨望の的だ」と述べた。

「われわれは米国を再び偉大にする」「これからもとても偉大にし続けるつもりだ。これまで以上に」「そのようなわけで今夜、私はみなさんの前で、米大統領2期目を目指す選挙戦を正式に開始する」と宣言した。

 トランプ氏は敵意に満ちたトーンで、集会を取材する報道陣を「フェイクニュース」と呼び、聴衆に報道陣へのブーイングを繰り返し促した。

 それから矛先を民主党に転じ、「みなさんの国を引き裂こうとしている」と非難した。

 トランプ氏は、「急進主義的な野党民主党は、憎しみと偏見、怒りに突き動かされている。ご存じのように、彼らは皆さんとわが国を破壊したがっている」「容認できない。そんな事態を起こしてはいけない」と訴えた。

 先日公表された世論調査は苦戦を予想させる結果となっていたものの、トランプ氏は増大する国内総生産(GDP)や低い失業率、右派からの熱烈な支持への自信をよりどころに、再選を目指して選挙戦を戦っていく。(c)AFP/Jerome CARTILLIER with Sebastian SMITH in Washington