【6月24日 AFP】男子テニス、フィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2019)は23日、シングルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)の37歳フェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)が6-2、6-7(4-7)、7-6(7-2)でジル・シモン(Gilles Simon、フランス)を破り、最年長での大会制覇を果たした。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)の前哨戦として位置づけられるフィーバーツリー選手権をワイルドカードの選手が制すのは1999年のピート・サンプラス(Pete Sampras)氏以来。また世界113位のロペスは、同大会を最も低いランキングで優勝した選手となった。

 この試合に先立ち、ノベンティ・オープン(NOVENTI OPEN 2019)ではロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が自身の最多記録を更新する10度目の大会制覇を成し遂げており、今週のATPツアーでは37歳の2選手が栄冠に輝くことになった。

 全試合をフルセットで勝ち抜いて頂点に立ったロペスは表彰式で「どうやって勝ったのか分からない」「2017年のこの大会でトロフィーを掲げた時がキャリア最高の瞬間だと思っていたけど違った。今がベストの瞬間だ」と喜んだ。

 ロペスは、この試合の後に行われたダブルス決勝にアンディ・マレー(Andy Murray、英国)とのペアで臨み、ジョー・ソールズベリー(Joe Salisbury、英国)/レジーブ・ラム(Rajeev Ram、米国)組を7-6(8-6)、5-7、10-5で撃破。単複2冠を達成した。

 ロペスは夢のような1週間を「ここでシングルスとダブルスの両方で優勝できるなんて一生に一度あるかないか」と振り返り、手術からの復帰戦で優勝したマレーについては「彼がまたすぐにシングルスでプレーできることを願っている。この調子を続けていけば、再び彼がシングルスでプレーする姿を見られると確信している」と語った。(c)AFP/Pirate IRWIN