情報社会がもたらしたものは、本当にネガティブなことばかりなのだろうか。スマホを手にした私たちは多くの証を共有していった。それは共感するためでもある。多くは人間同士。時には連携を強め、時には脅威となり、時には訴える声となり、時には私がここにいることを示している。そして時には、何かを越えた先の共生を証として共有している。未来永劫、共生したこと・共感したことが続くとは限らない。しかし、この写真を撮ったとき、共感した喜びを証として情報社会に刻まれたことはたしかなのである。そしてこれは、人々を苦しめるものではなく、狭い社会の中で小さな幸せを思い馳せる記憶として刻むべき希望のものとなっている。

早稲田大学 中川 宙大 情報社会セクション