【6月19日 AFP】米南部の国境を越える移民親子を引き離す、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権の移民政策に抗議し、10代の3人が17日、国連(UN)ジュネーブ事務局前に造られたおりの中から「非良心的」なこの政策に国連が取り組むよう訴えた。

 3人は小さなおりの中から「#ClassroomsNotCages(おりでなく教室を)」と書かれたTシャツを着て抗議。この他、数十人が国連人権理事会(UN Human Rights Council)に米政権に立ち向かうよう訴えた。

 今回の抗議活動を計画した、米国教員連盟(American Federation of Teachers)会長のランディ・ワインガーテン(Randi Weingarten)氏は「きょうの行動は、米政府の政策が子どもに対しどれだけ恐ろしく非人道的であるか」を多くの人に示し、圧力をかけるものだと説明。AFPに対し「トランプ政権の行動は非合法的かつ不道徳だ。また子どもに焦点を合わせたもので非良心的だ」と明言した。

 移民親子の引き離しをめぐっては、国内外からの強い抗議を受け、トランプ氏は昨年6月、この措置の停止を発表。しかしそれまでに数千人の子どもが家族から引き離されて一時収容施設に入れられ、多くの親は自分の子どもを見つけることができなくなっている。この措置の停止前の数か月間に引き離された子ども2500人のうち、依然として数百人が家族と再会はおろか家族と連絡さえ取れていないという。(c)AFP