【6月18日 AFP】国連(UN)の世界食糧計画(WFP)は17日、内戦下にあるイエメンでイスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織フーシ派(Huthi)が支援物資の搬送を「不正に操作」しているとして、フーシ派支配地域への食料支援を一時停止すると警告した。

 WFPのデービッド・ビーズリー(David Beasley)事務局長は国連安全保障理事会(UN Security Council)のイエメンに関する会合で、フーシ派の支配地域で「われわれが支援する食料の搬送が不正に操作され、是正しようとしても妨害される」と批判。「そのために、今この時も子どもたちが死んでいる」と述べ、フーシ派が態度を変えない限り、週内にも食料支援を中断する考えだと語った。

 ビーズリー氏によれば、支援物資搬送の問題は暫定政府の支配地域でも発生しているが、十分な協力を得て輸送妨害を排除できているという。

 WFPは過去にも、支援物資輸送車両の支援地域への乗り入れを拒否されたり、食料を受け取る避難民の選定プロセスを邪魔されたりしたとして、特定のフーシ派指導者たちの「妨害」や「協力拒否」行為を非難している。(c)AFP