【6月18日 AFP】イタリア・セリエA、ASローマ(AS Roma)のレジェンドであるフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)氏が17日、ディレクターを辞任してクラブを離れると発表した。現在42歳のトッティ氏は、12歳から現役を引退した2017年までローマ一筋でプレーした。

 トッティ氏はクラブのウェブサイトで、「2019年6月17日午前0時41分、私はメールを送った。想像だにしなかったが、辞任の意向を伝えた」と発表した。「この瞬間が来るなんて考えたこともなかった」

 イタリア代表として2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)で優勝を経験しているトッティ氏は、辞任の理由はクラブの重要な決定に関与できなかったためだとし、ジェームズ・パロッタ(James Pallotta)会長を暗に批判した。「私はクラブのお荷物だった。選手としてもリーダーとしても扱いにくいと言われた。私は出て行く。傷ついている」

 一方、ローマはトッティ氏に新たな役職を提示していたという。「フランチェスコ・トッティがクラブを離れる決意を表明したこと、そしてASローマのテクニカル・ディレクターのポジションを引き受けてもらえないことをとても残念に思う」

「30年過ごしたASローマを出て行くという決断がどれほど難しかったかは理解しているが、クラブにおける事実や決定に関する彼の認識は、空想的で現実とはかけ離れていると確信している」

 代表キャップ58で、クラブではキャプテンを務めたトッティ氏は、「さようならだけどお別れではない」と意味深長なコメントを残している。「ローマの外にとどまり続けることはあり得ない。今は違う道を進むが、別のオーナーが私を心から頼ってくれるときに備えるよ」

 1993年に16歳でローマのトップチームデビューを果たしたトッティ氏は、通算785試合に出場して307得点を記録。2001年にはリーグ優勝を果たし、イタリア杯(Italian Cup)を2度制している。(c)AFP