【6月18日 AFP】(更新)中国北東部吉林(Jilin)省で17日、岩石に発破をかけるための爆発が2度あり、中国と北朝鮮の国境付近で小規模な地震が発生した。中国の当局が明らかにした。

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 中国地震台ネットワークセンター(China Earthquake Networks Center)によると、同日午後7時38分(日本時間同8時38分)、吉林省琿春(Hunchun)でマグニチュード(M)1.3の地震が発生。震源の深さは0メートルだとしている。

 琿春市政府は中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」上で、爆発は吉林隆燁爆破有限公司(Jilin Longye Blasting Company)が岩石発破施設の「製造上の必要性」により引き起こしたものと説明した。

 市政府によれば、爆発による負傷者はなく建物の損壊もなく、状況の詳細は「現在確認中」だという。 

 今回の地震発生が伝えられる直前には、習近平(Xi Jinping)国家主席が今週、北朝鮮の首都平壌を訪問すると報じられていた。

 過去には北朝鮮が行った核実験により、中朝国境付近で揺れや小規模な地震が発生したことがある。

 2017年9月には、豊渓里(Punggye-ri)で行われた核実験がM6.3の地震を引き起こし、揺れは中国北部の国境地帯でも感じられた。2016年1月にも、北朝鮮の核実験から揺れが発生し、同国との国境に面する吉林省の住民らが建物から避難した。(c)AFP