【6月17日 Xinhua News】今年4月初め中国四川省(Sichuan)九寨溝県(Jiuzhaigou)で救助された野生のジャイアントパンダが、2カ月余りの注意深い治療と世話を経て15日、かつて救出された場所で成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の職員によって野生に戻された。

 このパンダは4月5日、山を下りているところを村民によって発見された。2日間観察を続けたところ、病気にかかっていることを確認し、救護を行った。専門家グループの初期検査によると、成年の雌のパンダで、年齢は7、8歳前後であることがわかった。また深刻な脱水症状や電解質異常、代謝性アシドーシス、感染症、貧血、心機能の低下がみられた。

 救護の専門家グループが2カ月余りにわたって丁寧に治療と世話を行った結果、パンダの摂餌量や精神状態は徐々に改善し、野生に戻すための条件が備わったことから、専門家グループはこのパンダを生息地に帰すことで一致した。(c)Xinhua News/AFPBB News