【6月17日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2019)第8戦、ラリー・イタリア(Rally Italia Sardegna 2019)は16日、最終日が行われ、ヒュンダイ(Hyundai)のダニ・ソルド(Dani Sordo、スペイン)が劇的な優勝を飾った一方で、トヨタ(Toyota)のオット・タナック(Ott Tanak、エストニア)はステアリング系に問題が発生し、3連勝を逃した。

 夏季中断前の最後の一戦となった今レースで、タナックは優勝を視界にとらえて最終日を迎えたが、最後のパワーステージでマシントラブルに見舞われ、5位で大会を終えた。

 トヨタのトム・ファウラー(Tom Fowler)テクニカルディレクターは「過去に見たことがないトラブルだ。今分かるのは、今大会に持ち込んだコンポーネントは、すべてまとめて梱包されてきたものだということ」「つまりそのひと塊の中で何かが起き、問題があったようだ」とコメントした。

 5位に終わったタナックだが、年間順位ではシトロエン(Citroen)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)と4ポイント差のトップに浮上した。今大会の開幕時点でタナックと2ポイント差の首位だった総合6連覇中のオジェは、パワーステージでボーナスポイントを4点稼いだが、2日目のクラッシュの影響で優勝争いからは脱落していた。

 一方のソルドは、フォード(Ford)のテーム・スニネン(Teemu Suninen、フィンランド)に13.7秒差、チームメートのアンドレアス・ミケルセン(Andreas Mikkelsen、ノルウェー)に32.6秒差をつけ、2013年以来2回目のラリー優勝を飾った。(c)AFP