【6月17日 AFP】ドイツ北部ロストック(Rostock)の市長選で16日、デンマーク人起業家のクラウス・ルーエ・マドセン(Claus Ruhe Madsen)氏(46)が当選した。ドイツの大規模な自治体の首長選で外国人が勝利したのは、同氏が初となる。

 無所属のマドセン氏は決選投票で約57%の票を獲得し、極左の左派党(Linke)所属のシュテフェン・バックハーン(Steffen Bockhahn)氏を退けた。

 マドセン氏は、デンマークの首都コペンハーゲン出身で、1992年からドイツ在住。ロストックには約20年前から住んでおり、この6年ほどは同市の商工会議所を率いてきた。市長選では「実利的」な政治の実現を公約に掲げ、また環境保護主義を前面に打ち出した。

 目立つひげとすっきりしたスーツ姿がトレードマークのマドセン氏は、当選した場合は自身が所有する5軒の家具販売店の経営を妻に任せると話していた。(c)AFP