【6月17日 AFP】女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が16日、肩のけがからの約5か月ぶりの復帰戦となる今週のマヨルカ・オープン(Mallorca Open 2019)を前に、自分自身への「期待」を口にした。

【写真特集】コート外でも魅了~マリア・シャラポワ~

 四大大会(グランドスラム)優勝5回の実績を持つシャラポワは、1月のサンクトペテルブルク・レディース・トロフィー(St. Petersburg Ladies Trophy 2019)を棄権して長く悩まされていた肩の手術を受け、以降は実戦から遠ざかっている。また、2017年に薬物違反による15か月の出場停止から復帰して以降は、以前のような強さを見せられずにいる。

 それでも32歳のシャラポワは、女子テニス協会(WTA)の公式サイトで「大会に出れば、どんなことでも起こり得る」「選手なら誰でもコートへ出て、自分のテニスを見せたいと考えるもの。自分に期待していることは間違いない。それに、今は日に日に良くなるのを楽しんでいる」とコメントした。

「けがはとてもフラストレーションがたまるけど、次の日には良くなり始める」「次の日にもまた少し良くなって、だんだんと気持ちも前向きになっていく。そして長い道のりではあるけれど、それでも何か月かが過ぎ、こうしてここに来て、また戦えることにわくわくしている」

 今大会はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)の前哨戦にあたるグラスコートの大会で、シャラポワは1回戦でスロバキアのヴィクトリア・クズモワ(Viktoria Kuzmova)と対戦。勝利すれば2回戦でグランドスラム3勝のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と激突する可能性がある。

 離脱中に世界ランキングも29位から86位へ下降したシャラポワだが「自分にとっての復帰初戦で、大きな機会になると思っている」「実戦から何か月も離れるのはいつだって難しい。その間にいろいろなものが失われるから。だけど肩の面からいえば、本当に大きな機会になる。全試合がとても貴重なテストになると思う」と話した。(c)AFP