【6月15日 AFP】世界保健機関(WHO)は14日、コンゴ民主共和国で続くエボラ出血熱の流行について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を見送ると発表した。今回のエボラ熱流行では、感染した一家によって運ばれたウイルスが隣国ウガンダにも広まっている。

 広く注目されていたこの決定は、世界で最も深刻な疾病流行の状況を評価するためにのみ招集されるWHOの緊急委員会の勧告を受けたもの。コンゴ入りしエボラ対策の評価を行っているWHOのテドロス・アドハノン・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、委員会の勧告を受け入れたと語った。

 テドロス氏は記者団に「今回の流行は現時点では世界的な衛生上の脅威とはなっていないが、影響を受けた家族とコミュニティーにとってはまさに緊急事態だということを強調したい」と語った。

 さらに同氏はエボラ流行への対処により多くの資金を投じるよう呼び掛けた。昨年8月にコンゴ東部で始まった今回の流行では、これまでに2000人以上の感染が確認され、うち1400人余りが死亡している。(c)AFP/Ben Simon