【6月15日 AFP】(更新)中東のオマーン湾(Gulf of Oman)でタンカー2隻が攻撃を受けた問題で、米政府は、イラン革命防衛隊(IRGC)がうち1隻の攻撃に関与したことを示すとする低画質の映像を公開した。

 米中央軍(US Central Command)のウェブサイトで13日に公開された映像は、イラン巡視船の乗組員が不発の吸着型機雷を船腹から除去する様子を捉えたものとされる。船体についているマークは、攻撃を受けた日本のタンカー「コクカ・カレイジャス(Kokuka Courageous)」を撮影した過去の映像や写真と一致しているように見える。

 船腹後方には水面の真上に黒い部分があり、これは米軍が別に公開したスライドで示された損傷に一致するとみられる。小さい方の船を写した別のクローズアップ映像には、小さな操舵(そうだ)室の前に据え付けられた機関銃のようなものが捉えられている。米中央軍は映像の撮影方法については明らかにしなかったが、空中から撮影されたとみられる。

 イランは、タンカー2隻を攻撃したのは同国だとする米国の主張を「根拠がない」と一蹴。だがドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は映像公開後の14日、米FOXニュース(Fox News)に対し「イランがやった」と断言し、「夜間に船が機雷の除去に成功する様子を見ただろう。これがあばかれた」と語った。

 国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は、ニューヨークの国連本部で記者団に対し、「真実を知ることが極めて重要だ。責任の所在を明らかにすることが極めて重要だ」と述べ、独立機関による調査の実施を呼び掛けた。(c)AFP