【6月20日 東方新報】国連貿易開発会議(UNCTAD)がこのほど発表した2019年版「世界投資報告」によると、昨年の全世界の海外直接投資(FDI)は3年連続で減少したのに対し、中国の外資導入額は増加したことがわかった。引き続き、世界2位の外資流入国となっている。中国国際放送局(CRI)が報じた。

 中国の昨年の外資流入額は、前年同期比で約4%増加の1390億ドル(約15兆円)に達した。

 報告書によると、米国の税収政策や一部経済体の外資導入審査の強化の影響を受け、昨年の海外直接投資総額は1兆3000億ドル(約140兆円)となり、前年比で13%減少した。先進国へ流入した海外直接投資は27%減少し、2004年以降では最低となっている。

 依然として米国が最大の外資流入国である一方で、発展途上国に流入した海外直接投資は2%増加し、全世界で占める比率も54%まで上昇した。アジアの発展途上国の外資流入は4%増加し、外資導入が最も多い地域となっている。(c)東方新報/AFPBB News