【6月14日 AFP】米ニューヨーク州議会は13日、麻疹(はしか)の大流行と反ワクチン運動の広がりを受け、宗教上の理由による予防接種の免除規定を廃止する法案を、激論の末に賛成多数で可決した。はしかの予防接種は学校で義務付けられているが、宗教を理由に親が子どもへの接種を拒否することが可能となっていた。

 アンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は既に法案に署名する方針を示しており、免除規定は廃止される見通し。米国では既にカリフォルニア州など、幾つかの州が宗教上の理由に基づく接種拒否を禁じている。

 米国は2000年に麻疹の「根絶」を宣言したが、今年に入って国内で1022件の感染例が報告されている。(c)AFP