2022.08.26

LIFESTYLE

「これから活躍する若い建築家と家をつくりたい」という施主が出した100の要望を、アッと驚くローコストでかなえた建築家の提案とは

100の要望受けて100の模型がつくられた驚きの家。

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雑誌『エンジン』の人気企画「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」。今回は、まるで絵本か漫画に出てくるような、三角屋根に窓のある家。これが中身はあっと驚く広々リビングと光に満ちていた。デザイン・プロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。

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若手建築家と家をつくる

「有名な建築家の先生に『作品』をお願いするのもひとつの選択肢でしょう。ですが、これから活躍する若い建築家と一緒に、家を作り上げていくのも選択肢です。僕は後者を選びました」



そう話すのは、高井誠さん(38)。オフィスの設計・構築マネジメントを行っている会社員だ。4年前、ある現場で、久保都島建築設計事務所を主宰する、久保秀朗さんと都島有美さんに出会った。気が合ったうえ、デザインのスタイルも好みである。3年後、高井さんは彼らに自分の家の設計を託した。

久保さんも都島さんも、それぞれ名前の知られた建築家の下から独立し、公共施設の設計で頭角を現してきた、夫婦で活動する注目の若手建築家だ。ところが独立後は、新築の戸建て住宅を手掛けるのは初めての経験。にもかかわらず高井さんは、「それまで充分な経験を積んでいるので、気にならなかった」と話す。そして出来上がった高井邸は、相当な意欲作となった。

窓の位置がポイント

まずこの家は、漫画に描いたような、誰もが想像する「家」の形をしている。窓のサイズや位置を見ると一見、平屋のようだ。しかし巨大な窓は、1階と2階の中間に位置している。この窓の位置とサイズで、気になる近隣からの視線を遮りつつ、できるだけ太陽の光を室内に取り込む構造だ。狭い敷地に建つ都市住宅の問題を、個性的な外観で解決したところに、新進気鋭の建築家の大胆さが感じられる。

そもそも高井さん夫婦が賃貸マンションで生活を始めたのは、転勤で東京勤務となったため。元々家を所有する意欲は高かった。そして生活して親しみを覚えるようになった練馬で土地を探し、見つけたのが建売住宅が建つ予定だった今の土地だ。1週間だけ返答を待ってもらい、慌てて連絡をしたのが久保さんたちの事務所である。久保さんは、90m2の土地があれば、凡そどのような家が建つかを提示。それを確認したうえで、高井さんはこの土地を手に入れた。もちろん、仮提案の中に車庫が含まれていたのは言うまでもない。

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