【6月14日 AFP】中東のオマーン湾(Gulf of Oman)で13日、攻撃を受けたとされるメタノールタンカー1隻を運航する日本の海運会社「国華産業(Kokuka Sangyo)」は同日、船員は船を脱出して全員救出され、さらにメタノール貨物も無事だと発表した。

 国華産業の堅田豊(Yutaka Katada)社長は東京で記者会見し、「他の船も攻撃を受けたようだ」と述べた。

 堅田社長は、船員らは攻撃を回避しようとしたが「3時間後にまた被弾した」ことから、「船にとどまることは危険だと判断し、救命艇を使って離脱した」と明かした。

 また世耕弘成(Hiroshige Seko)経済産業相も記者団に対し、「日本関係の積み荷を積んだ船が攻撃されたとの情報があった。乗組員にけがはなく、すでに退船をして、日本人の乗組員はいなかったと聞いている」と明かした。

 これに先立ち、シンガポールにある同船の管理会社BSMは、「コクカ・カレイジャス(Kokuka Courageous)」の船員21人は救助されており、うち1人が軽傷を負い応急処置を受けたと発表。

 さらに「コクカ・カレイジャスは同域にとどまっているものの、沈没の恐れは全くない。メタノール貨物も無事だ」としている。

 映像序盤は位置を示すアニメーション。中盤は攻撃を受けたとされるタンカー、PRESS TVが提供。撮影日・撮影場所不明。終盤は国営イラン放送(IRIB)の放送内容、13日提供。(c)AFP