【6月14日 AFP】ブラジル警察は13日、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)からのレイプ被害を訴えている女性を、当局が金で動いているとほのめかしたことを受けて、名誉毀損(きそん)で訴えたと発表した。

 ブラジルのテレビ局SBTが行ったインタビューの中で、ナジーラ・トリンダージ・メンデス・デ・ソウザ(Najila Trindade Mendes de Souza)さんは「警察は金で動いたのよね? それとも、私の頭がおかしいだけ?」とコメントしていた。

 警察はトリンダージさんに対する訴状を提出し、この中で「絶対的な透明性、中立性、公平性」を主張した。

 11日にはトリンダージさんの弁護人を務めていたダニーロ・ガルシア・デ・アンドラーデ(Danilo Garcia de Andrade)氏が担当から外れており、これで女性の弁護から撤退したのは3人目となった。

 ガルシア氏は、トリンダージさんとネイマールが2度目に会った際に撮影された7分間に及ぶ映像の確認を求めていた。

 トリンダージさんは、数秒分がソーシャルメディアに流出している問題の動画について、性的暴行を受けた決定的な証拠が捉えられていると主張していた。

 また、ブラジル警察は13日、SNSで知り合ったトリンダージさんに対する性的暴行疑惑について初めてネイマールの取り調べを行った。

 世界最高額選手であるネイマールは、警官に付き添われながら警備態勢が強化されたブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)の警察署に出頭。先週行われたカタールとの国際親善試合で右足首を負傷し、コパ・アメリカ(2019 Copa America)欠場を強いられることになったネイマールは、黒っぽいスーツに身を包み、松葉づえをつきながら署内に入った。

 ネイマールは、トリンダージさんによる告訴内容を否定している。(c)AFP