【6月14日 AFP】ウガンダで13日、隣国のコンゴ民主共和国から飛び火したエボラ出血熱により2人目の死者が出たことが確認された。一方のコンゴでは、10か月にわたり続くエボラ熱の流行による死者が1400人を超えたことが当局により発表された。

 エボラ熱がウガンダに拡大したきっかけは、幼い子どもたちのいる一家と子守の計6人が、親族の看病をするためコンゴを訪問したことだった。この親族はその後、エボラ熱で死亡した。

 国連(UN)の世界保健機関(WHO)によると、6人はコンゴの隔離病棟から「逃げ出し」、抜け穴の多い国境にある非公式の越境地点を通り、9日にウガンダに帰国した。この翌日、5歳の男児が吐血をし、ウガンダ西部ブウェラ(Bwera)の病院で診察を受けた。その後この男児に加え、その祖母がエボラ熱で死亡。3歳の弟も感染が確認された。

 ウガンダの保健省は、コンゴに残っている「家族の支援と慰め」を受けるため、エボラ熱に感染した3歳の男児を含む5人がコンゴに戻ることに同意したと発表。男児は両親と生後3か月のきょうだい、子守と共に救急車でコンゴに移送された。(c)AFP/Grace Matsiko