【6月14日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)は13日、グループCの試合が行われ、オーストラリアは2点差をはね返してブラジルに3-2で逆転勝利し、決勝トーナメント進出の望みをつないだ。

 マルタ(Marta)のPKで先制されたオーストラリアは、クリスチアーネ(Cristiane Rozeira de Souza Silva)にも今大会4ゴール目を決められ38分で2点をリードされた。

 しかし、オーストラリアはそこから3ゴールを挙げて逆転勝利を収め、ブラジルにW杯のグループステージでは24年ぶりとなる黒星をつけた。

 5大会連続となる得点を決め、W杯での通算ゴール数を16にまで伸ばしたマルタは、「勝てていればもっと気分が良かった」と話した。「女子サッカーの歴史に新たな歴史が刻まれた。光栄に思うが、この大会でやるべきことはもっとある」

 一方のオーストラリアは、容赦ないクロス攻撃でブラジルを攻略した。

 ケイトリン・フォード(Caitlin Foord)の得点で前半終了間際に1点を返したオーストラリアは、その後ブラジルに目に余る判断ミスが二つ続き、逆転に成功した。

 58分、クロエ・ロガーゾ(Chloe Logarzo)が低弾道のクロスを送ると、GKバルバラ(Barbara Micheline do Monte Barbosa)の反応が遅れ、ボールはブラジルゴールに吸い込まれた。66分にはブラジルDFモニカ(Monica Hickmann Alves)のヘディングが自陣ゴールのネットを揺らし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の末にゴールが認められた。

 オーストラリアのロガーゾは、逆転に成功した後半について「土壇場に追い込まれたときに強気に出たのが良かった」「私たちは良い戦いを好む」とコメントした。(c)AFP/Peter BERLIN