歴史的大勝で大はしゃぎ、米国代表に批判の声「品格ない」 女子W杯
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■擁護の声も
ツイッター(Twitter)上では、「UglyAmericans(見苦しい米国人)」のハッシュタグがつけられるなど、米国選手のはしゃぎ方を批判する声が多く上がっており、「性別にかかわらず、品格がない勝者は負けを認めない敗者よりたちが悪い」とのツイートも見られた。
その一方で、USAトゥデー(USA Today)紙のコラムニスト、ナンシー・アーマー(Nancy Armour)氏は、「大げさに批判したり、憤慨したりするのはよそでやるべきだ。これはW杯であり、お遊びの大会ではない」と米国選手を擁護した。
米国がもっと手加減し、世界34位のタイを完膚なきまでにたたきのめすべきでなかったとする声に対し、チームを率いるジル・エリス(Jill Ellis)監督は、「これは世界大会であり、全チームが素晴らしい戦いぶりでここまでたどり着いた。対戦相手に敬意を払うなら本気でプレーすること」と反論した。
主将のラピノーもまた、チームが歴史的なスコアを記録したことに大喜びしたと認めながらも、全ての対戦相手に敬意を払っていると強調し、「私たちは常に世界記録を目指し、ドイツを超えようとしている。それをかなえてみせる」「全ての相手に最大限の敬意を払っているのは間違いない。だけどこれはW杯」とコメントした。
チームのスター選手であるモーガンは、米スポーツ専門チャンネルESPNに対し、「全力を尽くして90分間プレーしなければ、それこそ無礼だと思う」「それはタイへの敬意を欠く行為。向こうも私たちが正面切って戦うことを望んでいたはず」と主張した。
一方、意気消沈していたタイの指揮官は、大敗の言い訳をすることなく、「相手が強かったと受け入れる」と述べた。(c)AFP/Guy JACKSON/Andy SCOTT