【6月13日 AFP】10日に行われたNBAファイナル(7回戦制)の第5戦で負傷したゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のスター選手ケビン・デュラント(Kevin Durant)が12日、右アキレス腱(けん)の断裂を公表し、その手術に踏み切ったことを明かした。

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 ウォリアーズは敵地での第5戦でトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)を106-105で下し、シリーズ戦績を2勝3敗とした。今プレーオフで1試合平均34.2得点を挙げていたデュラントは、右ふくらはぎのけがでプレーオフ9試合を欠場しており、約1か月ぶりに戦列に復帰したばかりだったが、この試合で再び負傷するアクシデントに見舞われた。

 2017年と18年にNBAファイナルの最優秀選手(MVP)に選出されたデュラントは、自身のインスタグラム(Instagram)に、「みんな元気か。最新の情報を伝えたい。アキレス腱を断裂した。きょうその手術をして成功した。余裕だぜ」「これから復帰への道のりがスタートする! そばには家族や愛する人たちがいてくれた。人々が寄せてくれたメッセージや支援に心から感謝している」と投稿した。

 デュラントがリハビリのため2019-20シーズンを棒に振る可能性が高くなったことを意味するこのニュースは、ウォリアーズが本拠地で迎えるファイナル第6戦に向けた練習の直後に伝えられた。チームは勝負を第7戦に持ち込み、3季連続にしてここ5年間で4度目のタイトル獲得を目指している。

「月曜日(10日)に話した通り、深く傷ついているが大丈夫だ」「バスケットボールは自分にとって最愛のものであり、あの夜試合に出たかったのはそれが仕事だからだ。スリーピート(3連覇)の目標に向けて、チームメートを助けたかった」

「それがバスケットボールというものであり、自分が全力を尽くしたことを誇りに思う。そして仲間が勝ってくれて誇らしい」「きっと第6戦もものにしてくれるはずだ。ダブ・ネーション(Dub Nation、ウォリアーズファンの意)と一緒に応援するよ」

 デュラントは来季の契約をオプトアウトしてフリーエージェント(FA)になる権利を持っており、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)やニューヨーク・ニックス(New York Knicks)をはじめ、ブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)とロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)などが30歳のスーパースター獲得のチャンスを待ち焦がれているとみられている。

 しかし、これでデュラントは1年間のリハビリを余儀なくされることになり、ウォリアーズがクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)を圧倒した過去2年のNBAファイナルの時のようなピーク時の状態を取り戻すにはさらに1シーズン必要になる可能性が高い。(c)AFP/Jim SLATER