【6月12日 AFP】北朝鮮の国営メディアは12日、感染率の高いアフリカ豚コレラの感染拡大を阻止するために緊急措置が講じられていると報じた。北朝鮮では数週間前からアフリカ豚コレラの流行が確認されている。

 12日付の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」は、北朝鮮全土で養豚場の消毒作業や豚肉製品の販売中止などを含めた緊急予防措置が積極的に講じられていると伝えた。

 韓国の農林畜産食品省によると、北朝鮮政府は先月、国際獣疫事務局(OIE)に対し、対中国国境付近にある養豚場で豚99頭のうち77頭がアフリカ豚コレラが原因で死んだと報告したという。

 韓国政府は、アフリカ豚コレラの感染が自国領内に拡大する可能性について懸念を表明。北朝鮮政府に対し数回にわたって検疫の支援を申し出たが、返答がないことを明らかにした。韓国政府によれば、北朝鮮では14か所の国営養豚場で約260万頭の豚が飼育されている。

 アフリカ豚コレラの流行により、貧困にあえいでいる北朝鮮の食料不足がさらに深刻化する恐れがある。国連(UN)の世界食糧計画(WFP)によると、北朝鮮の食糧生産量は2008年以来最低となっている。(c)AFP