【6月12日 AFP】ボツワナ最高裁判所は11日、同性愛を違法とする刑法の廃止を支持する判断を下した。歴史的判決を受け、同性愛者の権利活動家らの間には喜びが広がった。

 同国では1965年制定の刑法で、同性愛に最高で禁錮7年が科されている。マイケル・エルブル(Michael Elburu)判事は、「ビクトリア時代の規定」を「破棄」する時が来たと宣言し、同法の修正を命じた。

 同判事は活動家らで埋められた法廷で、現行法によって少数派の国民が抑圧を受けてきたと指摘。「差別行為は決して理にかなったものではない」と述べた。

 判決が言い渡されると、法廷内では歓声が上がり、活動家がキスや拍手をしたり、同性愛者の権利擁護運動を象徴する虹色の旗を振ったりした。

 ケニアの高等法院は先月、同性愛関係を違法とする法律を支持する判決を出し、アフリカで広く残る反同性愛法や同性愛に対する偏見の根絶を目指す活動家らに打撃を与えていた。(c)AFP/Oarabile Mosikare and Maryke Vermaak