【6月12日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)は11日、グループEの試合が行われ、オランダは途中出場のジル・ルート(Jill Roord)が後半アディショナルタイムにゴールを挙げ、ニュージーランドに1-0で勝利した。

 2017年の欧州女子選手権(UEFA Women's Euro 2017)を制したオランダのサリーナ・ウィーグマン(Sarina Wiegman)監督は、「選手たちはきょう以上のパフォーマンスを見せられると思う。しかし、われわれが勝利を求めていたのに対し、ニュージーランドは引き分け狙いだったから、最終的に望んでいた結果を手にすることができとてもうれしい」「もちろん、すごくほっとした」とコメントした。

 一方、強固な守備と鋭いカウンターを見せたニュージーランドにとっては、失望以外何も残らない結果となった。

 ニュージーランドのトム・サーマンニ(Tom Sermanni)監督は、「選手たちはひどく落ち込むだろうが、われわれは立ち直りが早いチームであり、ここからの再起に自信を持っている」と話した。

 この試合では両チームの守護神に多くの見せ場が訪れ、共に好セーブを見せた後にピッチ上で治療を受ける場面もあった。

 約70パーセントの支配率を記録したオランダは相手の3倍近いシュートを放ったが、ニュージーランドにも決定的なチャンスが3度あった。

 サーマンニ監督は「試合を支配していたのはオランダだったが、われわれも大きなチャンスをいくつかつくった」と続けた。

 一方、この試合の最優秀選手(MVP)に選ばれたオランダのリーケ・マルテンス(Lieke Martens)は、「スペースをつくるのが難しかった」「ニュージーランドはうまく守っていた。われわれにとってベストゲームでなかったのは明らか」と振り返った。

 ニュージーランドを下したオランダは、第1節を終えてグループEでカナダと並び首位に立っている。(c)AFP