【6月11日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は10日、今月末大阪で開催される20か国・地域(G20)首脳会議を前に、月内の米中首脳会談が実現しなければ、中国製品に対してさらに大幅な追加関税を発動する用意があると強硬な姿勢で警告した。

 今月28~29日に開催されるG20サミットは、世界の2大経済大国、米国と中国の貿易摩擦の転換点となる可能性がある。米ニュース専門放送局CNBCとのインタビューでトランプ氏は、もしも中国の習近平(Xi Jinping)国家主席がサミットに出席しない場合にはさらに3000億ドル(約33兆円)相当の中国製品に追加関税を課すことになるかと問われ、「そうなる」と答えた。

 トランプ氏はさらに、習氏が「参加しないとしたら驚きだ」「習氏は来ると思う。来ないという知らせは聞いていない」と述べた。

 しかし米中関係の緊張が続く中、中国政府報道官は先月、「現時点では(米中首脳会談に関する)情報はない」と述べている。(c)AFP/Sebastian Smith