【6月11日 AFP】イタリアの農業生産者団体「コルディレッティ(Coldiretti)」は10日、イタリア・サルデーニャ(Sardinia)島でバッタが大量発生し、少なくとも2000ヘクタールの農地で作物に被害が出たと明らかにした。専門家らは、この地域としては過去60年で最悪の被害だと述べた。

 コルディレッティによれば、被害が特に大きかったのは同島中部のヌオーロ(Nuoro)、オッターナ(Ottana)、オラーニ(Orani)の各地域。多くの場所で空を覆うバッタの群れが確認された。

 土地を耕作すると、バッタが秋に卵を産み付けて夏の暑さの中で成虫になるのを抑制できるが、比較的寒かった5月を経て急激に気温が高くなったことで、未耕作の土地からバッタが大量発生した。

 コルディレッティは「バッタは未耕作の土地で発生するが、耕作された土地に移動して作物を荒らす」と説明し、現時点ではバッタ襲来への対応策はないと付け加えた。(c)AFP