【6月9日 AFP】ボクシング、スーパーミドル級の試合が8日、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)で行われ、復帰戦となった元世界ミドル級統一王者のゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)が、スティーブ・ロールズ(Steve Rolls、カナダ)から衝撃の4回KO勝ちを収めた。

 37歳のゴロフキンは、4回残り約1分のところでロールズの顔面にコンパクトに左を打ち込み、一発で相手をキャンバスに沈めた。

 戦績を39勝(35KO)1敗1分けに伸ばしたゴロフキンは試合後、「最高の気分。生まれたての赤ん坊みたいだ」と語った。

 ゴロフキンは、9か月前にキャリア初の敗北を喫して以来となる一戦で格下のロールズを選び、「カネロ(Canelo)」ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)との3度目の対戦に向けて優位な立場を作ろうともくろんだ。

 先週、無名のアンディ・ルイス・ジュニア(Andy Ruiz Jr、米国)が、アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)からヘビー級の三つのタイトルを奪うという金星を挙げたことは誰の胸の中にもあったが、ゴロフキンは最初の3ラウンドで無敗だったロールズの打ち崩し方を探り出し、そういった番狂わせが起こることを防いだ。

 過去には23連続KOを記録しているゴロフキンは、「相手をKOするのが自分のスタイル。OK、もう分かった。見えた。少し時間はいると、コーチに伝えたんだ」と語り、次戦は誰と戦いたいかと問われると「皆さんご存じ。カネロ戦への準備はしている。彼を連れてきて、尋ねてくれ。大きな劇的なショーがやりたいのかと、そう言ってくれ」と応じた。(c)AFP