【6月11日 Xinhua News】「第2回中国(南京)北斗衛星ナビ応用博覧会&北斗サミットフォーラム」がこのほど閉幕した。会議期間中、欧州科学アカデミー(EURASC)および国際測地学協会(IAG)会員で中国科学院上海天文台研究員の金双根(Jin Shuanggeng)氏は、「2020年までに衛星35基を打ち上げ、「北斗3号」グローバルシステムは、全世界をカバーする計画だ」と発表した。

 同博覧会は、北斗衛星ナビ測位サービス産業の新たな動向・理論・技術・応用の紹介を目的に、国内外から合計400社余りの企業が出展。無人機・無人船舶・スマートロボット・ナビゲーションカー・測量機器などの分野の最新製品を展示している。

 同氏は、「従来の衛星ナビは、建物内部・地底・水中などの場所をカバーすることが難しかった」と述べ、中国は、北斗1号・2号・3号の3系統のシステムを次々と配置し、そのネットワークによって全世界に向け、より高精度の測位・ナビサービスを提供すると説明した。

 北京航空航天大学北斗シルクロード学院の景貴飛(Jing Guifei)院長は、「中国は、陸海空を一体化したナビと測定を模索しており、国のニーズに合わせて応用することで、北斗はより大きな役割を果たすだろう」と述べ、同システムの構築は現在、応用段階への転換点を迎え、スマートシティー・農業気象・自動運転・スマート交通など、多くの分野で「正確な測位」を実現していると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News