【6月9日 AFP】(更新)全仏オープンテニス(French Open 2019)は8日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第4シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は6-2、3-6、7-5、5-7、7-5で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、決勝進出を決めた。

 史上2人目となるキャリア2度目の四大大会(グランドスラム)4連勝を目指したジョコビッチを撃破した25歳のティエムは、通算11度の全仏制覇を誇るディフェンディングチャンピオンのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と2年連続で決勝で対戦する。

 1995年のトーマス・ムスター(Thomas Muster)氏以来、オーストリア出身選手として史上2人目の全仏優勝を目指すティエムは、グランドスラム通算17勝のナダルに対してクレーで4勝を記録しており、自信を持って決勝に臨めるだろう。

 最終セットで4-1とリードし、さらに2本のマッチポイントを手にしながら一時は追いつかれ、勝利を手にするまで苦労したティエムは「素晴らしい試合だった。ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で5セットマッチを戦うのは今回が初めて。一度経験できて良かった」と語った。

 一方のジョコビッチはパリの風や雨に手を焼き、計4時間を超える2日がかりの一戦を落とした。ロッド・レーバー(Rod Laver)氏に次ぐ快挙を逃した世界ナンバーワンは、「ドミニクを祝福したい。彼は特に重要な場面で素晴らしいプレーをした」と勝者をたたえた。(c)AFP/Dave JAMES