【6月8日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は7日、米政府による制裁措置に従い、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)製品へのアプリの事前搭載を停止する方針を明らかにした。米政府に国家安全保障上の脅威と見なされているファーウェイを締め出す動きに拍車が掛かった形だ。

 フェイスブック側は、中国の情報機関にファーウェイが協力しているとの懸念から、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が同社への技術の輸出を禁じたことを受けての措置と主張。

 広報担当者はAFPに対し、「商務省の最終的な規制と、先日(同省によって)発表された一時的な猶予措置を検討し、法令順守を確保する」と述べた。

 これにより、フェイスブックの他、インスタグラム(Instagram)やメッセンジャー(Messenger)、ワッツアップ(WhatsApp)の利用も影響を受けることになる。

 ただし、フェイスブックのアプリが既にインストールされている既存のファーウェイ製スマートフォンは引き続きアプリを使用でき、アップデートも可能だという。

 フェイスブックは中国では使用できないが、世界中のユーザーは20億人を超え、その他三つのアプリはそれぞれ、少なくとも10億人のユーザーを抱える。

 米グーグル(Google)も先月、ファーウェイとの関係を徐々に縮小していく意向を示していた。(c)AFP/Julie CHARPENTRAT