ナダル、「最大のライバル」フェデラー圧倒し全仏OP決勝進出
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【6月8日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2019)は7日、男子シングルス準決勝が行われ、連覇を目指す大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-3、6-4、6-2で第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を圧倒し、大会歴代1位の記録を更新する通算12回目のタイトル獲得まであと1勝に迫った。
33歳のナダルは、コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)で行われた注目の一戦で、まさに名人級のパフォーマンスを披露し、第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第4シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)の勝者とぶつかる9日の決勝に駒を進めた。
準決勝の2試合目は、ティエムが6-2、3-6、3-1とリードして2年連続のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)決勝進出に近づいたところで、雨のため8日に順延となった。
これまで一度も負けたことがない全仏決勝でキャリア12回目の試合に臨むナダルは、「(自分の)目の前にいたのは、一緒に全ての物語を分かち合ってきたキャリア最大のライバルだ」「だから、彼との試合はいつも他より少し特別で独特なものになる」と語った。
仏パリのクレーコートでの通算成績を驚異の92勝2敗に更新したナダルは、風が吹き込む難しいコンディションにもかかわらず、全仏ではフェデラーとの戦績を6戦全勝に伸ばし、「このコートは風が吹くこともあって、難しくなる」「きょうはいつもよりかなり強かった」と話した。
ナダルはまた、フェデラー戦の通算成績を24勝15敗、クレーコートでは14勝2敗に更新し、同カードの連敗も(棄権を除き)5でストップ。今大会で優勝すれば、スイスの37歳が誇る四大大会(グランドスラム)歴代最多記録の20勝にもあと2勝に迫ることになる。
一方、フェデラーはこの試合で9ゲームしか奪えず、2008年大会の決勝で4ゲームしか取れずナダルに一方的に屈して以来、グランドスラムでは11年ぶりのワースト記録となる屈辱の敗戦を喫してしまった。(c)AFP