【6月7日 AFP】先月アラブ首長国連邦(UAE)沖でサウジアラビアの石油タンカーなど4隻が攻撃を受けた事件で、UAEは6日、「国家」が背後にいた可能性が高いとする暫定調査結果を発表した。ただし、イランの関与を示す証拠は見つかっていないという。

 UAEとサウジアラビア、ノルウェーの3か国は、UAE主導で行った被害の査定と化学分析の結果を国連安全保障理事会(UN Security Council)に報告。「これらの事実は、4件の攻撃が洗練された連携作戦の一環であり、高い作戦能力を備えた者、十中八九は国家が関与していたことを強く示唆している」と説明した。

 調査は現在も続いており、安全保障理事会は最終結果報告を待って対策を検討する予定。

 サウジ船2隻とノルウェー船、UAE船の計4隻は先月12日、UAE・フジャイラ(Fujairah)沖の同国領海内で爆発による攻撃を受けた。ちょうど米国とイランの緊張が高まっており、米国は攻撃の背後にイランがいると非難している。(c)AFP/Carole LANDRY