【6月6日 AFP】(更新)ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は6日、米国との間で締結している新戦略兵器削減条約、通称「新START(New START)」について、延長することに利益がないなら同条約を破棄する用意があると発言した。

 核弾頭の保有数制限などを定めた新STARTは2010年、当時の両国大統領であるバラク・オバマ(Barack Obama)氏とドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)氏が、チェコの首都プラハで調印。2021年に期限切れを迎える。

 プーチン大統領はサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で開かれた経済フォーラムで、「もし新STARTの延長を誰も望まないなら──(延長)しないだろう」という見方を示した。

 さらにプーチン氏は、「われわれは(延長する)用意があると何百回も言った」にもかかわらず、米側が協議に応じていないと批判。「正式な交渉プロセスが存在しない。2021年には全てが終わるだろう」と述べた。(c)AFP