【6月7日 AFP】ドイツ北部のオルデンブルク(Oldenburg)の地裁は6日、入院患者85人を殺害した罪で元看護師ニールス・ヘーゲル(Niels Hoegel)被告(42)に終身刑を言い渡した。第2次世界大戦(World War II)以降のドイツで最多の犠牲者を出した殺人事件とされている。

 裁判官はヘーゲル被告の連続殺人について「理解できない」「人間の想像を絶するもの」と評した。

 ヘーゲル被告は2000~2005年に、患者に薬剤を意図的に過剰投与し殺害したとされている。同被告は他の6人殺害の罪で終身刑を言い渡されており、すでに10年近く収監されている。

 この事件の捜査では患者の遺体130体以上が掘り起こされ検視された。警察はヘーゲル被告の殺害した患者の数は最終的に200人を超える恐れがあるとみている。

 ヘーゲル被告は公判の最終日、遺族に自身の「恐ろしい行為」への許しを請うた。(c)AFP